こんにちは、元公務員ライターの新美(@inaka_free213)です。
2年前に 公務員を辞めた私ですが、「辞める」と決めるまで、かなりの時間がかかりました。
実際、3年くらい悩んでいたと思います。でも正直な話、もっと早く決断できたと思うんです。
5月病のはびこる今の時期、「公務員を辞めたいけど踏ん切りがつかない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、「公務員を辞めたいと思ったら見直したいことリスト」を作りました。
答えを総合した結果によっては、辞めてもいいのではと思います。
辞めるのをすすめているわけではありませんが、悩んでいる方の助けになれば幸いです。
目次
☑この先、どういう人生を歩みたいか?

例えば、「ストレスが高くても安定した人生」がいいのか、「多少リスクを取っても自分のやりたいことで働く人生」がいいのかなど、人によって目指す方向は違いますよね。
私の場合、目指す人生は「温かい家庭を築くこと」でした。
そのために「普段はもちろん、家族に何かあったとき、すぐ時間を確保できる職」に就きたいと考えていたため、公務員になりました。
でも実際は月100時間を超える残業があったり、異動先をほとんど選べなかったりと、「歩みたい人生を叶えられる職ではない」ということに気が付きました。
「安定はしているが残業などをコントロールできない職」より、「不安定だが時間の自由がきく職」が適していると改めて考えた結果、フリーランスになったのです。
「安定」に一番の重きを置く人は転職しないほうがいいかもしれませんが、私のように「収入源を数社に分散しておくことが安定」と捉えていると結果は変わってきます。
どういう人生を歩みたいのか?それはなぜか?それはそもそもどういうことなのか?
一つ一つ深く掘り下げていくことで、大事にすべきことがわかりやすくなります。
☑歩みたい人生は、公務員でいることによって叶えられるか?

歩みたい人生を深く掘り下げられたら、「公務員でい続けることで、それは実現するのか」ということを考えてみましょう。
私の場合、「ほぼ0%だな」と思ったので転職しました。
逆に、「転勤せず、安定した一つの会社でずっと働き続けたい」ということであれば、転職しなかったと思います。
「産休中も働きたい」「自分の裁量で予定をコントロールできるようになりたい」「自分により合った仕事を探したい」…。
こうした一つ一つの「理想」を叶えられるのは一体どの職か?公務員も含め、いろいろな視点から見つめ直してみましょう。
☑人生の中で「仕事」の優先順位はどれくらいか?

勤めてみると、「仕事が好きか」「仕事を頑張りたいか」という度合いがはっきりしますよね。
また、「仕事は好きだけど公務員独特のやり方は好きじゃない」とか、「仕事は正直頑張りたくない、生活費がしっかり稼げればそれでいい」という風に、それぞれの「仕事観」があると思います。
- 家庭・恋愛・趣味などと比べて、仕事の優先順位はどれくらいか?
- 広義の仕事は好きか?頑張りたいか?
- (狭義の)公務員の仕事は好きか?頑張りたいか?
このあたりを考えていくと、「どういった種類の、どういう温度感の仕事が合っているか」ということがはっきりしてきます。
☑役所にやりたい仕事はあるか?

役所で勤めていくうえで、やりたい仕事があるかというのも重要なポイントです。
私の場合、人生のうちで仕事の優先順位がさほど高くなかった(家庭最優先)うえに、これといってやりたい仕事はなく、行きたい部署を挙げてみても全体の数割程度にしかなりませんでした。
その数割の部署に異動できるのか、異動できたとしてもイメージ通りの仕事をもらえるのか、やってみたら違ったという可能性もある…
やりたい仕事にずっと当たらなかったとしても、続けられる覚悟があるのか?ということを、自分に問いかけてみましょう。
☑転職したい職種があるなら、それは本当にイメージ通りか?

「この仕事に就きたいから公務員を辞める」というのは前向きな理由ですが、辞める前に徹底的に情報収集することをおすすめします。
資格職なら年齢制限の有無はもちろん、将来性はあるのか、毎日どのように仕事をしているのか、それは自分にできそうなことなのか…などなど、
現職の方に一度は話を聞いてみるといいと思います。
私も田舎フリーランス養成講座の山口さん(@ikechan0201 )に具体的な働き方を聞いて「できそう」というイメージができて、やっと辞める決心がつきました。
公務員は手厚い福利厚生をはじめ、とても恵まれた職だと思います。事前にしっかりリサーチして、もし辞めても後悔のないようにしておきましょう。
まとめ:あなたの人生に責任を取れるのは、あなただけ

どの会社でもそうですが、役所は自分の人生に責任を取ってくれるわけではありません。
異動や激務、人間関係のストレスなど、今いる場所で辛いことが起きた時、「ここにいることを選んだ自分の責任だ」と思えないなら、転職したほうがいいかもしれません。
最近、トヨタ自動車の社長の「終身雇用を守るのは難しい」という発言が話題になりましたが、これからの時代、公務員の終身雇用も続くかは誰にもわかりません。
自分の人生に責任を持って、どう舵取りしていくか。それを深く掘り下げていけば、どうしていくべきかは徐々にはっきりするのではないでしょうか。
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