選挙って意外と大変!?不思議な公務員あるある~市役所ってこんな世界~

こんにちは、元公務員ライターの新美(@inaka_free213)です。

昨日の記事「【実話】公務員を辞めた時の職場の反応~辞めるのは怖くない~」を書いていたら、

公務員の世界にしかなかった「公務員あるある」を色々思い出しました。笑

有益かと言われると微妙ですがちょっと面白いので笑、今日はその「公務員あるある」を集めてみました!

「へぇ~」と思いながら読んでいただけると嬉しいです!

外にいる時、市長のことは「社長」と呼ぶ

終業後、同期と飲みに行くことも結構多かった公務員時代ですが、

勤務時間以外、特に役所の外にいる時は、市長の事を「社長」と呼ぶ習慣がありました。

これはなぜかというと…

市役所職員の場合、「うちの市長が~」って言ったら大体「あ、あの人公務員か」とすぐバレるからです。

普通の民間企業なら、社長の話をしてもどこの会社に勤めているかはバレませんよね。

大体終業後の飲み会って、会社の近くになることが多いと思いますが、公務員もそれは同じです。

つまり、どこのお店に入っても、周りはお客様(市民)だらけ。

話の内容に問題がなければバレたって良さそうなものですが、

お昼休みに近くの公園でメロンパンを食べているだけで、窓口に来たお客様に

あなたさっきあの公園でメロンパン食べてたでしょう」と言われる業種です。

どこで誰が見ているのか、そして何に対してクレームがつくのかが分からないのが、公務員の悲しいサガなのです…。

ということで、別にやましい話をしていなくても、「飲み会中は公務員であることがばれないように話す

という暗黙の了解がありました。

肩身、狭かったです…笑

選挙は大変だけど、割がいい

昨日参院選があったばかりですが、選挙の投票所の運営はその自治体の職員が行っています。

選挙は一つの市をいくつものブロックに分け、ブロックごとに投票所を設営し、

期日前投票~選挙日当日は職員を配置します。

主に運営を行うのは、「選挙管理委員会」という市役所内の一部署です。

一般の市役所職員は、前日の設営と当日の運営・撤去・開票までを手伝います。

投票所は小学校や公民館、出張所などを利用することが多く、

選挙に動員された職員は、前日の終業後に急いで集合し、シートを敷いたり記載台を設置したり、

スロープを作ったりと設営作業をして、一旦解散します。

選挙当日には朝早く投票所に集合し、午前7時の投票開始時間までに打ち合わせ・準備をします。

つまり、前日も仕事だったのに6時頃に集合ということが多かったです…つらい。笑

そして、名簿対照・用紙交付などの各係に分かれ、午後8時の投票終了まで一日中勤務します。

お昼も注文をまとめて出前を取っていましたが、もちろん自腹ですw

暇な投票所もつらいですが、忙しい投票所はさばいてもさばいても行列がなくならず、

「投票率の低下とは…!?」「期日前に投票してくれよ…!!」と思っていたとかいないとか。笑

そして午後8時に投票が終わったら、すぐ投票所を撤去します。

そして、開票作業に割り当たっている職員は、そこからさらに開票作業に向かいます。

職員の車に分乗して開票会場まで行き、9時頃には開票作業が始まるので、もうバタバタです。笑

会場についたら、掲示などを見て自分のつくべきテーブルまで移動し、

合図に基づいて一斉に分類・点検・計数などの各作業に入ります。

これがまたすごい数あるんです…。今回の参院選は投票率50%を切りましたが、

仮に人口10万人の市だとしても、投票率50%あれば5万票ある計算になります。

一枚一枚表記を確認し、それを別の人が再確認して、計数機にかけて…といった具合でカウントしていくので

9時から始めて、一番早い係でも終わるのは10時すぎ。遅い係だと日付が変わることもあります。

人によっては終電が終わっていることもあるので、臨時で出ている送迎バスを利用したり、

職員同士で事前に約束して、送ってもらったりして帰ります。

そして次の日は、普通に8:30に出勤。ここで有給を取れるのはかなり偉い人だけです。笑

ということで、選挙は市役所職員の十数時間労働の上に成り立っているのでした。

ちなみに選挙の報酬は、残業代ではなく手当として支払われます。

詳しくは伏せますが、普段の給料を時給換算した額より多めに出ているので、

そういう意味ではとても嬉しかったです。笑 でも大変なので、たまにがちょうどいいですね。笑

「公務員間転職」が多い

私の記憶では、6年目の時点で同期数十名中、5名が退職しました。

そのうち1名が民間へ、1名は不明、1名は私で

あとの2名は再度公務員試験を受け、別の自治体に転職していきました。

公務員から公務員へ転職することは珍しくなく、

公務員の友人が多い私ですが、その他にも2名、公務員→公務員の転職をした人を知っています。

理由はそれぞれ

  • 地元で結婚するから
  • もともとの第一志望がそこだったから
  • 前の自治体は業務がきつすぎたから

など、意外とさまざまです。

でもやはり大きな理由の一つとして、「公務員としてのキャリアは民間への転職時に役に立たない

という風潮があり、自分でもそれを自覚している ということが大きい気がします。

私自身も「民間は無理だろうな…」と思っていましたし、公務員への転職も結構本気で考えました。

再受験ということで、公務員試験は一通り勉強しているし、実務経験もあるから受かりやすいんですよね。

ということで、公務員から公務員に転職する人は、実際意外と多いです。

まとめ:公務員は特殊な世界にいる。そして結構楽しい

特殊な慣習がたくさんあった公務員の仕事は、その分大変だと感じる時もありました。

でも、それを共有できる同僚がいるので、何か特別なことをしているようで、当時はとても楽しかったです。

ちなみに、選挙が近くなると市の広報誌で大学生の選挙アルバイトを募集しますが、

あれ、割がいいし面倒なことは割り当てられないので、おすすめですよ。笑

以上、独断と偏見による公務員あるあるでした~!

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/田舎フリーランス養成講座講師。 初月17万達成。FMラジオ「たくまのkokoroここからだ!」出演。note「元公務員ライターが教える、未経験から初月17万円稼ぐ17の方法」発売中。1988年生まれ。法政大学卒業後、都内某役所で5年間勤務。田舎フリーランス養成講座を受講後退職、独立。