こんにちは、元公務員ライターの新美(@inaka_free213)です。
実は、継続していた社会保険が6月末に失効します。
でも国保って毎月いくら払うんだろう…?
ということで、国保料を計算してみました。
今回、図などを交えながら計算方法をお伝えします!
(計算しない方法が知りたい!という方はまとめだけ読んでね)
国保料の計算方法
国保の料金は、お住まいの自治体のHPに早見表や計算方法が載っています。
「○○区 国保 計算」でググると、大体一番上に出てきます。
例によって、都内で人口の一番多い世田谷区を例に見ていきましょう。
こういう感じで、「保険料の計算方法」とかで出てきます。
開くと、「国民健康保険料の構成」ということで、国保料の内訳を説明してくれています。
つまり、国保料は「基礎(医療)分保険料」「支援金分保険料」「介護分保険料」の3つから構成されていて、
- 基礎(医療)分保険料は、医療給付費(医療費の3割負担の残り)に使うよ
- 支援金分保険料は、後期高齢者の医療給付費に使うよ
- 介護分保険料は、40~64歳の方に払ってもらうよ
ということです。「介護分保険料は40歳以上になると払うことになる」ということだけ覚えておけばOKです。
下に進むと、何歳の人がどういう内訳になるのかが書かれています。
例えば、39歳までの方は「基礎(医療)分保険料」「支援金分保険料」の合計が国保料として払う分で、「介護分保険料」は払わない、ということです。
これは計算の時に必要になるので、ざっくり覚えていてください。
そして、実際の計算式がこちら。
…わ、わかりにくい。。。
先ほど見た通り、例えば39歳以下の場合なら「基礎(医療)分保険料」「支援金分保険料」の合計が国保料として払う分なので、
この四角の部分だけ計算すればいいわけです。
グレーの列の用語を先にご説明しますと、
- 所得割額…前年の所得金額に応じて負担する額
- 均等割額…世帯のうち、国保加入者の人数に応じて負担する額
ということになります。計算式を見ると、39歳以下・独身の場合は「賦課基準額」がわかれば計算できそうです。
賦課基準額とは、「前年の所得額-基礎控除33万円」のこと。
前年の所得額は、前年の確定申告書Bの「所得金額」の「合計」欄を見ればわかります。
ここが仮に300万円だとすると、
賦課基準額=300万円ー33万円=267万円
となります。
では、この賦課基準額267万円をもとに、所得割額と均等割額を計算していきます。
所得割額の計算方法
所得割額とは、ここのことです。
基礎(医療)分の所得割額
加入者全員の賦課基準額×7.25%
=267万×7.25%
=267万×0.0725
=193,575円(年額)…①
支援金分の所得割額
加入者全員の賦課基準額×2.24%
=267万×2.24%
=267万×0.0224
=59,808円(年額)…②
所得割額の総合計
基礎(医療)分の所得割額+支援金分の所得割額
=①+②
=193,575円+59,808円
=253,383円(年額)…③
…ということで、所得割額の総合計(緑の四角の部分)が出ました。
あとは均等割額の総合計を出して足せば終わり!!
一人世帯なら計算簡単なので、頑張りましょう!!
均等割額の計算方法
均等割額とは、ここのことです。
基礎(医療)分の均等割額
加入者数×39,900円
=1人×39,900円
=39,900円(年額)…④
支援金分の均等割額
加入者数×12,300円
=1人×12,300円
=12,300円(年額)…⑤
均等割額の総合計
基礎(医療)分の均等割額+支援金分の均等割額
=④+⑤
=39,900円+12,300円
=52,200円(年額)…⑥
…ということで、均等割額の総合計(青の四角の部分)が出ました。
あとちょっとです!!
国保料の合計額
後は緑の四角の部分(③)と青の四角の部分(⑥)を足せば、国保料の総合計額が出ます。
国保料総合計額
=③+⑥
=253,383円+52,200円
=305,583円(年額)
305,583円(年額)÷12ヶ月
≒26,500円(月額)
ということで、39歳以下・一人世帯・前年度所得300万円の世田谷区民の方は、
今年約26,500円/月の国保料を払うことになります。
まとめ:約29,500円/月!でも電話が正確
ここまで頑張って説明してきましたが、これ…めんどいですよね…笑
計算式の数字はその年や自治体によっても変わってくるので、
計算無理な方は、区役所の国民健康保険系の課に電話してみましょう。
「国保料を知りたいんですが…」と言えば、代わりに計算してくれます。笑
平日8:30~17:15が開庁時間で電話しにくいかもですが、12~13時に電話しても大体昼当番がいるので大丈夫です。
あとは、自治体によってはHPに早見表を用意してくれている親切なところも。
といっても、10万単位とかのざっくりした表になるので、
正確に知りたい方はお住まいの自治体の役所に電話するのが一番です。
毎月支払ううえ、結構な額になる国民健康保険料。
社保から切り替えの際はしっかり把握しておき、収入計画を立てましょう!
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