こんにちは、元公務員ライターの新美(@inaka_free213)です。
新年度が始まって1ヶ月、体調を崩している方はいませんか?
会社員なら、この時期会社で健康診断を受けられることが多いと思いますが、フリーランスの皆さんは健康診断、ないですよね。
「面倒だし時間かかる…」「治療じゃないのに10,000円も出せない…」
そんな方におすすめなのが、「自治体(市区町村)の健康診断」です。
私は公務員時代、まさに「市の健康診断を運営する部署」にいたのですが、市の医療機関と提携して行ううえ、費用は一部税金でまかなわれるので、自己負担は無料~1,000円程度のところがほとんど。
体が資本のフリーランスにとって、こんなにお得な話はないのでは…!
実際、どうすれば健康診断を受けられるのか、 都内で最も人口の多い世田谷区の例を見ながらご紹介します。
目次
自治体の健康診断を受ける方法(世田谷区の場合)
まず、どの自治体にも共通することとして、「健康診断」ではなく「健康診査」という呼び名の事が多いので、ご注意を(以下、健康診査と呼びます)。
世田谷区の健康診査は、大きく2種類に分かれます。
- 39歳以下が対象の区民健診
- 40歳以上が対象の特定健康診査・ 長寿(後期高齢者)健康診査・成人健康診査
それぞれの内容・費用・手続きについてご説明していきます。
区民健診(39歳以下が対象)
対象:世田谷区の区民健診は、 16歳以上39歳以下の区民(世田谷区に住民票がある)で、他に健診機会のない方
※「他に健診機会のない方」というのは、 主に国民健康保険に入っている人です。配偶者の会社やバイト先などで健診を受けられる人は、対象から外れます。
内容: 問診・計測・診察・血圧測定・尿検査・血液検査
費用:500円 (ただし、生活保護受給者・
中国残留邦人等支援給付受給者 ・
受診者を含む世帯全員が住民税非課税の方は、証明書持参などで無料)
手続き:事前申込制(希望会場への電話)
世田谷区の場合、区内に10ヶ所の健診会場があります。会場一覧が区のHPに載っているので、希望の会場に直接電話し、空きがあれば受けられます(先着順)。
日程は区HPからダウンロードできる「区民健診チラシ」に記載があります。どの会場も4月~翌3月の毎月1~2日実施しており、会場によって実施する曜日が変わります。
日時の縛りはありますが、尿検査・血液検査含む一通りの健診が500円で受けられますし、この年代で国保の方は少ない傾向にあるので、割とスムーズに予約できると思います。
特定健康診査ほか(40歳以上が対象)
40歳以上の場合、健康診査の内容は「メタボリックシンドローム」に着目した内容に変わり、自治体から対象者に受診券を送ることがほとんどです。世田谷区の場合、毎年5月中旬~6月上旬に対象の方へ「受診券」を送っているようです。
特定健診の概要や受診の大まかな流れは、以下の動画でも説明されています。
対象: 世田谷区国民健康保険に加入している40歳~74歳の方
内容:問診、診察、身体計測、血圧測定、血液検査、尿検査、心電図、眼底検査、胸部X線等
※一部の項目は、必要な方のみの実施です。私のいた自治体では、眼底検査などが「必要な方のみ」となっていました。
費用:500円 (医療機関の窓口で支払い。 ただし、前年度住民税非課税世帯の方は無料 )
手続き:
- 送られてきた受診表に、必要事項を記入
- 医療機関を選び、予約制の場合は事前に電話予約
- 受診券・受診票・保険証・費用を持って受診
- 後日、医療機関で結果説明を受ける
特定健康診査を受けると、検査結果によって「特定保健指導」の対象になります。
特定保健指導とは、「生活習慣病を予防するために、専門スタッフ(医師、保健師等)が生活習慣の見直し・改善のためのアドバイスを提供してくれる取り組み」の事です。
パーソナルジムみたいなイメージですね。
それをもとに、自分で3か月または6か月間、食事改善・運動などの生活習慣の改善に取り組み、成果を確認します。
特定保健指導はなんと無料で利用でき、面接・電話・メールなどで定期的に成果を確認しながら行うため、自分一人でジムに行くより成果が出やすいかもしれません。
対象者には、特定健康診査受診後約3ヶ月で「特定保健指導利用券」が届きます。無料で専門家にアドバイスをもらえる、またとない機会なので、対象になった方はぜひ利用してみてくださいね。
がん検診の同時予約をおすすめします
2ヶ月前、妻 @30miyuta がステージIVの胃癌と宣告されました。30歳になったばかりで突然のことでした。転移のため完治は見込めず、次の誕生日を迎えられるかわかりません。同じような思いをする人を減らしたいという妻の気持ちをビデオメッセージにしました。 #世界対がんデー pic.twitter.com/1izg12NxgJ
— koher (@koher) 2019年2月4日
これはまた別の記事で詳しく書こうと思いますが、お住まいの市区町村では、各種がん検診も無料~2,000円程度で受けられます。
胃・肺・大腸・乳・子宮・喉頭・前立腺などの種類があり、大抵40歳以上の方が対象です。
ただし、子宮がん検診は20~39歳の女性が対象となっていることがほとんどです。詳細は各自治体のHPをご覧ください(世田谷区はこちら)。
上に載せたTwitterのように、若いからと言ってがんにならないわけではありません。もしがんになってしまうと若い方が進行が速いので、むしろ若い人こそがん検診を受けてほしいと思います。
がんは治る病気です。早期発見できるよう、対象年齢になっている方はぜひ受けてみてくださいね。
ちなみに、「成人歯科健診」という歯の健診もあります。こちらも無料~1,000円程度で受けられるので、虫歯や歯の健康が気になる方はぜひ。
まとめ:フリーランスは体が資本!年に一回、健康診断を!
フリーランスは休みが少ないとか、お金がないとか、とにかく健康診断まで気を回せる余裕がなくなりがちです。
正直、私も最初の1年は行けませんでした。でも、家にこもって毎日記事を書いていたら、ある日ふと「坂道が辛くなった…」「このままじゃどんどん体が老化する…」と、健康でいられるか怖くなりました。
動きが鈍いだけならまだしも、もし自覚症状のない病気が進行していたら?それで働けなくなってしまったら?…最悪生きられなくなったら、きっと後悔しますよね。
残念ながら、若年層の健診がない市区町村もあります。その場合は、フリーランス協会の会員になると、受診料が割引になりますよ。
フリーランスは、体が資本。「健康への投資」と思って、年に一回、健康診断に行きましょう!
※詳細はお住まいの自治体(住民票のある市区町村)の健康関係部署にお問い合わせください。
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