こんにちは、元公務員ライターの新美(@inaka_free213)です。
今日は先日読んだ『しょぼ婚のすすめ』(えらいてんちょう著/KK)の感想を書きたいと思います。
「しょぼ婚」とは、「しょぼい結婚」の略です。
前作『しょぼい起業で生きていく』でも斬新かつ現実的な仕事論を読ませてくれた、えらいてんちょうさん(@eraitencho)。
今作『しょぼ婚のすすめ』では、どのような結婚論を展開してくれるのでしょうか。
目次
悪妻かどうかは俺が決める
この章では、「夫婦は人間としての総合力という意味でバランスが取れている」ということを、
野球の野村元監督・サッチー夫妻を例に説いています(p38~)。
サッチーは経歴も全て嘘のものを野村元監督に伝えており、
サッチーに関連することが原因で、野村元監督は2度も監督の座を追われていたんだとか。
それでも「悪妻かどうかは俺が決める。彼女は最高のラッキーガールだ」という野村元監督。
嘘をつかれても、監督の座を追われても、野村元監督にとってサッチーは「最高の良妻」だったというわけです。
周りから見れば、「そんな女やめておけばいいのに…」といわれそうな相手でも、
本人にとっては最高のパートナーであることもある。
周りの評判や反対に悩むより、自分の判断を信じて結婚したほうが
バランスも取れるし納得いくんだろうな…と腑に落ちました。
そうでないと困るほうがやる
相手の荷物がリビングに散らかっていてイライラしたり、
お腹が空いていないから食事を作らなかったら、「ご飯、どうするの?」と言われたり…
一緒に暮らしていると、「どっちがやるか問題」でストレスを抱える場面は多いものです。
この「どっちがやるか問題」について、えらいてんちょうさんははっきりと答えを述べています(p101~)。
自分が困るからやる、というのが当たり前でして、相手に対して「なんでこうしないんだ」と怒るのは、
自分のストレスが相手に平行移動しているだけですので、何ら問題の解決になっていません。
それはただの押し付け合いです。(『しょぼ婚のすすめ』p102)
「なにかしてもらう」ということを当たり前だと思っているからこそ、
「相手が何かをしない」ことに対してイライラしてしまう。
してもらいたいことがあるならはっきり言うべきだし、そもそも困るなら自分がやればいいわけですよね。
相手に過度な期待をせず、イライラするなら荷物を片付ける、お腹が空いたならご飯を作る。
そういった当たり前のことができれば、お互いにかなりストレスフリーな結婚生活を送れるはずです。
(といいつつ、ひっそりと反省…w)
夫婦は基本的に別行動すべし
妻の長~~~い買い物に付き合わされてぐったりしている夫、
夫が好きだからと、食べたくないのにカツ丼屋に付き合う妻…
夫婦だと「いつもセットで行動するのが普通」と、なんとなくお互い相手の趣味に付き合いがちになりますよね。
そこでえらいてんちょうさんは「別行動」を推奨しています。
何を食べたいかでケンカするぐらいなら、別の店でご飯を食べればいいのに、と思います。
我が家ではそうしていまして、意見が分かれた場合、集合時間だけ決めて別の店に行きます。(同上、p134)
これ、めちゃくちゃ合理的じゃないでしょうか。買い物はこうだけど、ご飯でこれをやったことはなかった私、目から鱗。
別にお互い好きなものを食べればいいわけだし、
それより一緒に食べたい!と思うなら「そう思う方が」合わせればいいわけですよね。
実は、同棲中の彼氏とは実際こんな感じで暮らしていまして、
2人分のご飯を作るのはお互いが家にいる時だけだし、
土日はインドア・ゲーム好きの彼を家に残して、私はジムやファミレスでブログを書いています。笑
最初はさみしいと思うこともありましたが、家に帰ればずっと一緒なわけで、今はこれはこれで快適だなと思っています。
このように、夫婦だけでなく、同棲中のカップルの悩みにも役立つ話がたくさん載っています。
最後のQ&Aが役に立ちすぎ。おすすめは「しょうがないと思わせる」
最後の第7章には、「『しょぼ婚』Q&Aコーナー」と題し、
えらいてんちょうさん・その妻のてんつまさんの2人が、全13の質問に答えています。
「結婚、子育てするのは経済的に厳しいでしょうか」
「異性と出会う機会がありません」
「親に結婚を反対されています」
など、誰もが直面しがちな質問がずらり。
なかでも共感したのは、「親に結婚を反対されています」という悩みに対する
「しょうがないと思わせよう」という回答でした。笑
両家にあいさつに行って、両家顔合わせをして、結婚式を一から計画して…
2人が夫婦になるだけなのに、結婚、ハードル高すぎませんか!?
婚姻はお互いの合意があればできる、意外と簡単な手続きなはずなのに
大人になってまで、なぜ親の了承を得なければならないのでしょうか…しかもお互い。顔合わせまで。
正直、私はお互いの気持ちがあれば親には報告で十分だと思っているし、
将来、自分の子どもの結婚にもとやかく言うつもりはありません(海外マフィアと結婚したい、とか言われたら別ですがw)。
「結婚してしまって、『もうしょうがない』と思わせましょう」というえらいてんちょうさんの意見には、
1人深くうなずきつつ、結婚に関する肩の荷が下りた気がしたのでした。
まとめ:結婚に悩んでいる全ての方へ!一人で悩まず行動しよう
結婚のメリットやタイミング、結婚後のママ友・パパ友とのちょうどいい付き合い方まで
結婚にまつわる悩みに関して、さまざまな角度から解決策が述べられている『しょぼ婚のすすめ』。
実際に結婚するなら挨拶などはするでしょうが笑、
読むだけでも、「こういう解決法や気の持ちようがあるんだ」と分かって
悩みが軽くなりました。
結婚前の方はもちろん、子育て中のパパ・ママにも役立つ章があるので、
「結婚」「夫婦」について悩んでいる方は、一人で悩まずぜひこの本を読んでみてください!
きっとちょっとだけ、楽になれると思います。
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