全フリーランスにおすすめ!『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』高田ゲンキ著

こんにちは、元公務員ライターの新美(@inaka_free213)です。

フリーランスを目指す方、なりたての方に超おすすめの書籍、『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』が、

7/6(土)に発売されました!!

著者は、以前取材させていただいたイラストレーター・漫画家の高田ゲンキさん。

(当時の取材記事はこちら「働き方インタビュー②【前編】高田ゲンキさん~イラストレーター~」)

7月に入ってフリーランス3年生になった私ですが、読んで即殿堂入りした役に立ちすぎる本だったので、

良かったと思った点を中心にご紹介します!

※以下、引用は全て『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』より

安定を重視する必要はない

そもそも「私の人生において安定はそこまで重要ではない」と思って公務員を辞めた私ですが、

ゲンキさんの本の例えを読んで、さらにその思いを強くしました。

「実は大事なのは安定ではなく収入額」であるという認識を持っておきましょう。~(中略)~

Aさん:毎月15万円をコンスタントに稼いで、年収180万円の人

Bさん:月々の収入額は不安定だけど、年収にすると1,000万円の人

世間一般に「収入が安定しているかどうかを計る」月収ベースで見ると、

Aさんは「安定収入のある人」、Bさんは「収入が不安定な人」となります。

しかし「では、あなたはどちらの年収になりたいですか?」と聞かれたら、

Bさんと答える人が圧倒的に多いでしょう。

そう考えると、「収入が安定しているかどうか」だけを重要視する必然性がないことが分かると思います。(p44)

会社員のメリットとして、毎月の月収が保障されていることが挙げられますが、

フリーランスはその保障はないものの、年収ベースで考えて会社員以上の稼ぎを手に入れることも可能です。

もちろん、結果を出し続ける必要はありますが、

例えば「1年の上半期で1年分稼ぎ、下半期はバカンスに行ったりして休む

といった働き方ができるのも、月収が安定していないからこそ、と言えます。

どちらも良さがあるので適性は人それぞれですが、安定を重視しすぎる必要はないのでは、と私は思っています。

フリーランスは、失敗がキャリアに影響しにくい

(失敗しても)たいていは「二度とそのクライアントからは仕事の依頼が来なくなる」程度の影響しか受けません。もっと相性のいい(自分を正しく評価してくれる)クライアントを探せばいいだけの話なのです。(p39)

会社員経験のある方にとって、これはかなり「いいな」と思うポイントではないでしょうか。

会社員だと、一度失敗してしまうとその評価がずっと残り、

異動したり年数を重ねたりしてもそのイメージを払拭するのは難しい傾向にあります。

それに対し、フリーランスは一緒に仕事をする人を選べるので、

自分の良さを高く評価してくれるクライアントさんとのみ仕事をすることが可能です。

これは自分にとってのメリットというだけでなく、

クライアント側にとっても、いいフリーランスとだけ仕事ができる仕組みになりますから、

お互いにとっていいことであり、フリーランス3年目になった今、かなり実感を持って「その通り!!」と思いました。

「~したくない」という動機も大事

フリーランスになりたいなら、まずは「なぜフリーランスになりたいのか?」という動機を探ることから始めましょう

とゲンキさん。特に私が共感したのは、そのあとの

また「~したい」だけではなく、「~したくない」という理由も大事です(「満員電車に乗りたくないから」「なるべく人と関わりたくないから」など)。(p63)

という一文です。

家族との時間を確保できる仕事がしたい」というのが、私がフリーランスになった主な理由ですが、

その他にも

  • 苦手な人と毎日会いたくない
  • 一緒に仕事とかもっとしたくない
  • 自分を評価する人を選べない職場にいたくない

というマイナスな理由も結構ありました…笑

「~したい!」という気持ちが何より勝る人は、その気持ちを大事にキャリアを選べばいいと思うのですが、

私のように「~したい」より「~したくない」が勝るタイプの人は、特に「~したくない」の理由の洗い出しが大事だと思います。

フリーランスになったからといって人間関係がゼロになるわけではないですし、

リモートではなく派遣として契約すれば、通勤する必要だって出てきます。

ここをまずしっかり考えておくことで、「会社員の方がよかった…」という悲劇を防ぐことができるのではないでしょうか。

フリーランス3年生でも役に立つ情報が満載!

ここまでは主に共感したポイントをお伝えしましたが、

フリーランス3年生が読んでも「なるほど!これはありがたい…!!」と思ったお役立ちポイントがたくさんありました。

先輩フリーランスへのインタビューが豊富(5人分)

「教えて先輩!」と題した1人2ページのインタビューが、5人分掲載されています。さまざまな職種のインタビューが読めるうえ、仕事をする上での心がけやアドバイスなど、他の人の働き方がよくわかるので勉強になります。さらに、読者特典PDFのダウンロードサービスがあり、著書内のURLでパスワードを入力すると、ノーカット版も見られます。

PCの選び方まで書いてある!(p90~)

私のように機械音痴の方は、これすごく助かると思います。笑 CPU・メモリ・ストレージなど、関連用語がわからない人向けにイラスト入りで解説があり、細かいスペック云々というより選ぶうえで知っておくべき基本知識が手に入るので、PCを選ぶ際にはかなり役立つと思います。

営業方法・SNS攻略についても言及(p100~)

この本の事を全て実践すれば、仕事が来ないわけないのでは?というくらいの情報量。名刺の作り方や、ゲンキさん・他数名の過去の名刺例まで載っています。営業しようとブログで1冊・SNSで1冊本を買うより、この1冊を買った方がお得!詳しく知りたくなったら、それから専門書を買えばいいと思います。

契約書サンプルと、弁護士によるチェックポイント解説も!(p158~)

契約書を交わす際、正直どこをどう確認していいのかわからない方も多いのでは。私も自己流でチェックしていたので、かなり参考になりました。毎回契約書をチェックしている方でも、弁護士によるチェックポイントを読むことで、さらに精度を上げられます。

まとめ:フリーランスになりたい人だけでなく、2~3年目にも超おすすめ!

正直、「独立前にこの本があれば…!!」と、読み終わってかなり地団太を踏みました。笑

フリーランスになるためには何が必要なのか、なった後にどうすればいいのかということが丁寧かつ体系的に網羅されていて、

7月でフリーランス3年目になった私も、すごく勉強になりました。

199pのうち、100p以降はフリーランスになってからの事について書いてあるので、

既にフリーランスの方でも、得られる情報量は十分。

やはり、フリーランスの弱点は知らないことを教えてくれる上司・先輩がいないことなので、

このようにフリーランスの基礎がまとめられている書籍は、とても頼りになります。

キャリアを積んだつもりでも、フリーランスだと自己流だったり2~3人に聞いた方法を試しただけだったりするので(私がそうw)、

フリーランスになりたい方・1年目の方はもちろん、2~3年目の方にもすごくおすすめできる本だと思いました。

気になった方はぜひ読んでみてください!困ったときに見直せる、頼もしい辞書になると思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

ライター/田舎フリーランス養成講座講師。 初月17万達成。FMラジオ「たくまのkokoroここからだ!」出演。note「元公務員ライターが教える、未経験から初月17万円稼ぐ17の方法」発売中。1988年生まれ。法政大学卒業後、都内某役所で5年間勤務。田舎フリーランス養成講座を受講後退職、独立。