こんにちは、元公務員ライターの新美(@inaka_free213)です。
フリーランスの皆さん、ある制度を利用すると退職金が積み立てられるってご存じですか?
今日はそんなおすすめの制度「小規模企業共済」についてご紹介します。
目次
月1,000円から加入可!小規模企業共済は退職金積み立て
小規模企業共済は、簡単に言うと毎月自分の退職金を積み立てる制度です。
手続きすると、毎月自分の決めた額の掛金が銀行から引き落とされ、
退職・廃業時に共済金として受け取ることができます。
しかも、掛金は確定申告時に全額控除可能。
経費のように「消費した分に関して控除になる」のではなく、
「積み立てた分に関して控除になる」ので、かなりお得ですよね。
国の機関である中小機構が昭和40年から運営している制度で、
既に全国約125万人の方が加入されているのだとか(H27.3末時点)。
愛読書『フリーランス税本』p160~にも記載があるので、こちらもぜひご覧ください!
申請方法については後ほど。
メリットがたくさん。入らないのはもったいない!
小規模企業共済は、「難しそう…」というイメージで諦めるのはもったいなさすぎるほど、
かなりおいしいメリットがあります。
これを知って、私も月2,000円で加入しています(ゆくゆくは増やしたい…!)。
金利が銀行より高い(1.0%)
小規模企業共済に掛金として預けた場合の予定利率(※)は、なんと1.0%。
銀行の普通預金の金利は0.001%程度ですから、比べ物にならないほど高いんです。
この理由は、運営元である中小機構が、掛金を国内債券や委託運用などで運用しているから。
運用利回りも一時期落ち込みましたが、ほぼ予定利率を上回っているので、大きな不安はないといえるのではないでしょうか。
(引用:中小機構公式HP )
※:予定利率とは…小規模企業共済では掛金を原資に一定の運用収入を見込んで共済金や解約手当金の額を設定しており、この運用収入の見込みを算出する際の利回りのこと。
最低月1,000円から始められて手軽
掛金は、なんと月1,000円から500円単位で自由に設定できます。
最高額は月70,000円。年間に直すと840,000円となり、これだけの額がまるまる控除に…!
駆け出しフリーランスの方でも、月1,000円でもいいので加入しておいた方がお得。
なぜなら、共済金として受け取る時の額は、掛金の納付月数等によって決まるからです。
例えば掛金1万円で5年間加入していた場合、払った金額は60万円ですが、
廃業・死亡などの理由で受け取る時には621,400円となり、21,400円の得です。
同じく10年間加入していた場合、払った金額は120万円ですが、
廃業・死亡などの理由で受け取る時には1,290,600円となり、90,600円の得となります。
同じく20年加入していると386,400円の得となるので、
最初は月1,000円でもいいので早めに加入し、収入増と共に掛金を増やすのがおすすめです。
ちなみに、月払いの他に半年払い・年払いや前納も可能です。
低金利の貸付制度を利用できる
実は、掛金の範囲内で、事業資金の貸付制度を利用できます。
低金利で即日貸付けも可能という太っ腹な制度。
貸付制度は一般貸付制度、緊急経営安定貸付け、傷病災害時貸付けなどさまざまありますが、
一般貸付制度の金利は年1.5%。
大型の新規事業を立ち上げる時や事業が傾いてしまった時など、心強い味方になりそうです。
申請方法~確定申告書の控えを持って銀行へ!~
申請方法は意外と簡単で、必要書類を揃え、所定の書類に記入したらそれらを提出するだけ。
提出先は各金融機関や、中小機構と提携している商工会議所や青色申告会などの機関です。
私は三菱UFJ銀行で書類をもらい、必要書類と一緒に記入・提出しました。
個人事業主の場合、確定申告書の控えを銀行に持って行き、
銀行か下記リンクから「契約申込書(様式 小 101)」「預金口座振替申出書」を入手して記入・提出すればOKです。
書類はちょっと記入が面倒ですが、中小機構のコールセンターに問い合わせる・公式HPのチャットボットに問い合わせるなどすれば
記入方法を教えてもらえます。(銀行の人は記入方法を知らないので注意)。
コールセンターは平日9時~18時の営業なので、平日昼間に手続きするのがおすすめです。
まとめ:これは入らなきゃ損!長くフリーをやるならぜひ
利率がいいうえに控除ができて、月々少額からでも加入できる小規模企業共済。
フリーランスとして長くやっていく予定の方なら、入らない手はないのでは…!
手続きもちょっと面倒なだけですし、記入書類は公式HPからもダウンロードできます。
まだ加入されていない方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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