【書評】「驚きから納得」の連続!『私に都合のいい人生をつくる』下田美咲著

こんにちは、元公務員ライターの新美(@inaka_free213)です。

この本、かなりパンチの効いたタイトルですよね。著者の下田さんは、このツイートの方です。

noteで半年に数千万もの売り上げを記録し、2017年にはフジテレビ系「セブンルール」の密着取材を受けた彼女。

今、私の人生には何ひとつ嫌なことがない」と言い切る下田さんの「都合のいい人生の作り方」は、

読んでいて目から鱗がたくさん落ちたので、今日はその書評を書いてみたいと思います。

上記ツイートの記事を読んでいない方は、無料なのでぜひそちらを先にどうぞ!

大切なのは「幸せになる」「幸せでいる」という決意

前書きとして「最初に伝えておきたいこと」という章があるのですが、ここからもう衝撃的です。

大切なのは「幸せになる」「幸せでいる」という決意だと言う下田さんですが、

それができないとどうなるかについても、はっきり言及しています。

愚痴ばかり言っている人は、もれなく幸せになる決意が固まっていない。

自分の人生の最優先を”幸せでいる”に設定していないから、「気まずい」とか「言いづらい」とか~(中略)~

目先の「行動を起こさないほうが安全。このままでいるほうが楽」が優先されている。~(中略)~

そうしてずっと同じ文句を言っている。

…ぐうの音も出ませんね。笑 でも確かに、うっすら「幸せになりたいな~」と思っているくらいじゃ、

転職も引っ越しも結婚も、幸せになるための行動は何もできませんよね。

この本では、下田さんが24時間体制で「幸せだなあ」と思えるようになった4つの要素である

 

  • 人に好かれる
  • 恋愛
  • 仕事
  • お金

 

を、それぞれ章にまとめて書かれています。

以下で、それぞれの章で一番刺さった部分を紹介していきます。

【人に好かれる】人からどう思われるかが、何よりも重要

好かれる、というのは便利だ。好かれた量だけ、人生は快適になる。(p19)

この一文だけ読むと、かなり打算的な考え方に聞こえるかもしれません。

でも下田さんは、自分が好かれるのは「相手にとってもいいこと」だと言います。

可愛がってもらえれば、私も相手の事を好きになれる。つまりいい顔ができる。(p22)

可愛がってもらわなくても、自分からいい顔をすべきだろう」という正論は世間でよく聞かれますが、

そんな正しい言葉よりも、私はこの理論の方が納得できました。だって、人間はしょせん動物だから。

いくらでも理論で武装はできるけれど、ほとんどの人の根っこは感情で動いていて、

相手に対して正論通りふるまうかどうかすら、「相手を好きか嫌いか」によって変わってくるのが人情だと思います。

「人からどう思われるかなんて気にするな」という意見も広く良しとされる一方で、

「人からどう思われるかはかなり重要だ」という下田さんの考え方は、かなり有効な処世術だなと思いました。

ちょっとHSP気質がある私にとって、「人からの見られ方を気にしてもいいんだ」と思えたのも、

この部分が刺さった理由の一つです。

HSPについては、この記事でも紹介しています。「HSPの私が実践している”外出疲れ”対策

【恋愛】モテるは才能

人は、そういう「調子がいい自分」を引き出してくれる相手といると幸せでいられるから、ずっとその人といたくなるし、

もっと会いたくなる。つまり好きになる。(p81)

この章では、「モテるとはどういうことか」を理論的に、具体的に説明してくれています。

つまり…

 

  1. モテる人は相手を材料にして面白い空気を作ったり、「面白い人」に仕立て上げる
  2. 相手は「この人、俺と一緒にいて楽しそうだ」と「楽しませている錯覚」をし、良い気分になる
  3. 「この子と俺は相性がいい」と、モテる人に好意を持つ

 

というメカニズムだそう。わかりやすい…!

いわゆる「高嶺の花」がモテないのは、1ができていないからなんですね。

しかもモテる人は、この一連の流れを「自分も興味を持てる話題」で行うから、楽しそうに笑ったりするリアクションも本物。

相手をちょっとコントロールすることで好意を得ているから、モテる人は頭がいいしこれは才能だと下田さんは言います。

なるほど…モテについてそこまで理論的に考えたことはなかったけど、

確かにモテる人は大体、自分より相手を楽しませようとしていますよね。

なんだか営業にもめちゃくちゃ応用できそうな話だな…真似しよ…とひっそり思いました。笑

【仕事】嫌な仕事は何ひとつやらない

嫌なことが仕事だとストレスで病気になる。

このことは、13歳でモデル事務所に入り、王道のやり方でその道を歩んでいた頃に、

何度も病院行きになった経験から思い知った。(p130)

下田さんは、昔からストレスやプレッシャーを感じると体中に湿疹やじんましんが出て、

化膿したりしばらく点滴が必要になったりという、ストレスに弱い体質を持っていたそうです。

具体的なエピソードはぜひ本書を読んで頂きたいのですが、それってどれだけ生きにくかっただろう、と

想像していたたまれなくなるくらいのエピソードでした。

でも下田さんはそこでめげずに、「私はストレスに弱いから、邪道なやり方でゴールを目指してみよう」と決意し、

試行錯誤しながら今の「何ひとつ嫌なことがない」人生を手に入れたのです。

じゃあ具体的にどういう仕事の選び方をしたのか、金額は?内容は?…ということについては、

この続きに書かれていますので、仕事を選べるフリーの方はぜひぜひ読んでください!!!笑

【お金】お金で買える快適を買いまくる

いらない物を家の中に置いておく、というのは、家賃のムダ遣いだと思う。

捨てればその分もっと家を広く使えるわけだし、それがなければもっと狭い家に住んで家賃を浮かせることもできる。(p205)

これだけ読むと、「ミニマリストなのかな?」と思いそうになりますが、単に下田さんは物欲があまりないほうなのだそう。

その代わり、生活が快適になるような物には興味があるということで、

特に興味のある買い物については、一つ一つ吟味して買っているそうです。

結果、生活が楽になって仕事にもいい影響が出ているのではないか…と読んでいて思いました。

例えば、ピーラーは100円でも買えるけれど1,000円のものを買うと詰まりづらくて不快感を感じにくくなる、とありましたが

料理で毎日使うなら、毎日の不快感がそのたった一つの選択で消えるんだよな、意外と日々のストレスって大きいよな…

と少し価値観が変わりました。なんとなく「安いから」「可愛いから」などで買っていた日用品も、

一つ一つ吟味して揃えることで、ストレスのたまり方がかなり変わってきそうだし

使っているツールを定期的に見直すとか、仕事にも応用できそうだな…と参考になりました。

他にも、買ったことで生活が快適になった物の例がいくつか挙げられているので、気になる方はぜひ。

まとめ:幸せな人生になるよう、手配をし続ける

紹介した部分以外にも、

 

  • 大人になったら、幸せになれていないのは自分のせい
  • 働くことは最高の暇つぶし
  • 一生付き合える友達なんていらない

 

など、かなり破天荒なタイトルが続くのですが、内容を読んでみると

「確かに!」「なるほど、そういわれてみればそうかも」と思わず膝を打ちたくなるような

下田さんならではの論が展開されています。

冒頭のツイッターの記事を読んで面白いと思った方は、きっとこの本も好きだと思うのでぜひ読んでみてください。

そして、私が下田さんを好きな理由の一つである、この言葉で今日の記事を終わりたいと思います。

「なるようになるよ」と言う人の人生は、なるようにしかならない。

私は、なりたいものになりたい。そうなれるように、する。(p218)

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ライター/田舎フリーランス養成講座講師。 初月17万達成。FMラジオ「たくまのkokoroここからだ!」出演。note「元公務員ライターが教える、未経験から初月17万円稼ぐ17の方法」発売中。1988年生まれ。法政大学卒業後、都内某役所で5年間勤務。田舎フリーランス養成講座を受講後退職、独立。